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耐震診断 と IT強震計

株式会社 数理設計研究所 Hal.T 2006/06/03
Index
観測の蓄積 2007/06/23〜

本論の目的

 数理設計研究所は東大地震研究所の鷹野先生が主唱するIT強震計研究会に参加している。もともとは機械振動のセンサとして開発した物だが、自社製の強震計もGID-SSSとして提供を進めている。その提供先から、このセンサで耐震性の判定はできるのか?、などと質問があり、私たちも漠然とした回答しか用意できなかった。そこで、話のきっかけとなるように以下の考察を提供してみよう。ただし、まだ【考察】でしかないので、結論に飛びつかないようにしてください。

考察

 震度5(およそ100galとしよう)において階高の1/200以下の変移にとどめるとする。1Hzの中心周波数で計算してみる。100galの加速度を1Hzで2階積分すると±2.5cmの変移となる。

階高は一般的に3mほどだから300/200=1.5cm

 地震による大地の動きにつれて
・ 1階床面で ±2.5cm動く
・ 2階床面は 2.5cm+1.5cm→±4.0cm
・ 2階の屋根で ±5.5cm

1階あたりにすれば60%の振幅増加となる。

 これは加速度振幅についても同じことが言える。60%増加を計測震度の差分として表現すれば0.4である。したがって、簡易指標として

 「1階当たりの計測震度の増加が0.4未満であれば、現代の耐震基準にそっている」←【仮説ですよ】

 建築学で耐震を規定する論拠が異なっても、階数と振幅の論議に線型性があるなら、この考察は成り立つだろう。ただし、ごく低層の剛体としてみなせる範囲でしかなく、高層建築物で適用できないことは言うまでもない。

新基準の耐震性

 調査してみると定義はたくさんある。法律的な森には踏み込みたくなかったので、考え方のみを読み取ってもらおう。以下のURLを参考にした
http://www.esi-j.co.jp/J-judge.html

[新基準の耐震性]
 新基準では、中規模地震(震度5程度)においては建物の水平変位量を仕上げ・設備に損害を与えない程度(階高の1/200以下)にコントロールし、構造体を軽微な損傷に留めること、また大規模地震(震度6程度)においては中規模地震の倍程度の変位は許容しますが、建物の倒壊を防ぎ圧死者を出さないことを目標としています。

その他の参考
http://www.ne.jp/asahi/h/cad/taishin.htm
http://www.aij.or.jp/jpn/seismj/lecture/index_s.htm



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