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SPICE FAQ

Mathematical Assist Design Laboratory
Hal.T 2006/12/31-2007/1/19
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収束しない

一番確実な方法は.option の RELTOL 相対的精度を変更することだ。
既定値では0.001=0.1%である。これを0.01などに低下させれば収束しやすくなり、いくらか早くもなる。ただし代償として精度が落ちる、しかし観測できる現実からすればささいな差異しかない。一般的な回路シミュレータとして利用する場合には初めから0.01で良い。

又は以下のパラメータを個別に設定してもよい。これらは相対精度ではなく、絶対的にこれ以下の精度は無視することができる。
VNTOL best accuracy of voltages
ABSTOL best accuracy of currents
CHGTOL best accuracy of charges )

たとえばReltolをそのまま0.001にして vntolを1e-12から1e-6にすれば1uV以下を無視させることができる。このとき電流や電荷は規定値(1e-12)=1pA,1pQで計算してくれる。

過渡解析の初期状態

過渡解析では 以下にあるリストのうち1から3の順に、より強力に初期状態を規定します。
  1. .IC
    バイアス・ポイントの計算が終わり、過渡解析がスタートした時点でこの設定は放棄され、自走します。つまり過渡解析のスタート時の状態を規定するものです。
    .IC I(L1)=0   L1の電流値をゼロにする
    .IC V(2)=3.4 V(102)=0   ノード2,102の電圧を設定する
    .IC V(N3)=0   ノードN3の電圧をゼロにする
  2. .NODESET
    .ICとは違い.nodesetでセットすることができるのは、あるノードに期待する初期電圧値で、この設定は指定されたノードの電圧を固定してしまうものでは無く、バイアス・ポイントを計算するための初期状態として使われ、過渡解析のスタート時点と異なることがあります。この初期設定を行うことによって、例えばフリップフロップなどの開始状態を規定するために有用です。
  3. モデルパラメータとしてのIC=
    L1 5 12 2uH IC=2mA  ノード5と12に接続されている2uHの初期電流を2mAにする
    C1 .......IC=2V C1の初期電圧を2Vにする
    LtSpice ではモデル・ダイアログのSPICEラインに IC=2 などと書きます。

    このとき .TRAN の最後のパラメータとしてUICを追加すると、最初の安定状態を計算せずに過渡解析を開始するので、変化状態を観察することができます。しかし、うまく動かないこともあるので、上記の.ICなどがいいでしょう。

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