超低電力シーケンス・ロガー GID-LOG GIDトップページ 数理設計研究所

データリカバリ実例

研究・設計
数理設計研究所 矢澤正人
yazawa@mail.wind.ne.jp

 2000/11/3長野県蒲原沢に設置したGID-LOG計測システムを設置した。
 しかし、現場付近で大規模ながけ崩れが発生し、危険を回避してその後のデータ回収を見合わせていた。
 十分な安全を確認してから、翌年の2001/11/17、土砂に埋まった計測システムを回収した。
 回収した時点では、計測ボックスは完全に土砂に埋まり、ケースは破損して内部は浸水。内部の電子回路には錆が発生していた。
 データの回収は難しいと思われたが、全データを完全に復旧することができた。

 データ復旧手順

  1. GID-LOGのメイン基板とメモリ基板を分離、アルコールで洗浄
  2. さらにナイロンブラシで汚れと錆を落とし、十分に乾燥させる
  3. 電解コンデンサ、電気二重層コンデンサを撤去
  4. この時点でパソコンに接続、データ回収を試みたが失敗。パソコンとの通信回路が壊れている様子
  5. プログラムライタでCPUのEROMメモリを読み出すことに成功
  6. 新品のGID-LOGにEROMメモリの内容をコピーし回収したメモリ基板を装着
  7. パソコンとリンク、データ読み出しに成功。
  • 2000/9/5にGID-LOGシステム(右側の箱)、同9/26に左側にある別種のシステムを設置
  • 写真は2000/9/27撮影
  • 計測システムの発掘作業
  • 回収したGID-LOG計測システム
  • ケースは完全に破損しており、内部には土砂が進入し完全に水浸しになっていた
  • このケース破損がGID-FL開発のきっかけになった
  • 取り出したGID-LOG
  • コネクタ周辺がかなり錆びており、ABS製の透明ケースが白濁して長期間浸水したままであったことを伺わせる
  • 左側がGID-LOG、右側はGID-ADC。
  • GID-LOGの、電解コンデンサ、電気二重層コンデンサ周辺、リセットIC周辺、PortA0ピン(LEDとフォトトランジスタの駆動)、PICの電源ピンの腐食が激しい。
  • GID-ADCの74HC14、ダイオードを介してGID-LOGと接続しているピンの腐食が激しい
  • 回収に成功したデータ
  • 湿度・気温・水温・水位・電池電圧を測定している。
  • 2001/1/5から湿度が安定になっており、このときに雪に埋没したと考えられる
  • 2001/1/17、データメモリいっぱいまで計測記録を続けて動作を終了している