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| 鳥類の行動監視を目的に開発中のBirdGPSを用い、赤城山地蔵岳山頂(1673m)に受信局を仮設、BirdGPSを装着した自動車で一般道→関越道を走行しながら、広域運用実験をおこなった。 実験の結果、最遠通信距離は46km、明らかに通信が困難であると予想された範囲を除き、およそ50%の通信成功率となった。 赤城山山頂に受信局を常設することにより、赤城山南方の北関東広域における鳥類の行動監視が現実的なものであることを立証した。 電波伝搬シミュレーションと測位結果
実験装置送信機
写真実験概況
実験データと概要
カシミールで読み込む際は拡張子をnmeに変更し、[ツール]→[NMEAを読み込み]。 時刻08:5959、高度999999mのデータは、システム再起動時の試験信号。座標は高崎ジャンクションを示す固定データ。 城山頂で最初にデータ取得に成功した時刻 17:25 赤城山頂で最終にデータ取得に成功した時刻 19:54 車載受信機で安定なデータ取得を開始した時刻 18:56:53 車載受信機 車両搭載の受信機で受信成功した測位データ数 106件 赤城山頂で受信成功したデータ数 31件 赤城山頂で最後に受信成功した時刻までに、車両搭載の受信機で受信成功したデータ数 59件 データ通信の成功率 1車載受信機の受信周波数を修正した時刻(18:56:53)から、山頂受信局で最後にデータ受信に成功(19:54:00)するまでの約2時間について、データ通信の成功率を評価した。送信データ数 48件 受信データ数 21件 通信成功率 43.8% 失敗した伝送のうちの11件は、シミュレーションでは電波伝搬状態が良くないと考えられる赤城山南西の地域を通過中のものだったため、さらに南下してからのデータのみを評価してみることにした。 データ受信の成功率 2安定な通信経路であったと思われる地点(19:11:04)から山頂受信局で最後にデータ受信に成功(19:54:00)するまでの期間について、データ通信の成功率を評価した。なお、この間にデータ受信に成功していないものについても、FLAG以下6〜10バイト程度の受信までは成功していたデータが10件程度あった。 送信データ数 37件 受信データ数 21件 通信成功率 56.8% データが途中で途切れた原因は、車両が60〜80km/hで移動していたことによる電波伝搬経路の変動ではないかと考えられる。通常のダイバシティ受信、あるいはMAD-SS向けに特化した何がしかの多重受信法により、対移動体通信の通信成功率向上が可能だろう。 GPS測位時間18:56:53から20:57:21までの95データについて、GPS測位時間の評価をおこなった。走行中の車両から平均1分02秒でコールドスタートに成功しており、95件中92件で3次元測位に成功している。 現在入手可能なGPSの性能としては申し分ない。 データ件数 95件 平均データ送信間隔 1分17秒 オーバーヘッド (キャリア1秒) + (送信データ 17バイト×0.7=12秒) + (GPS受信待ち時間 2秒) = 15秒 平均GPS測位時間 平均データ送信間隔1分17秒 - オーバーヘッド15秒 = 1分02秒 データ件数95件のうち、3次元測位に成功しなかったのは3件。 19:01:22と19:11:04については、前の測位からの経過時間がそれぞれ54秒、1分11秒となっており、平均GPS測位時間と大差は無い。2次元測位は1分程度で成功したが、その後タイムアウトの60秒を経過するまでに、4つ目の衛星を捉えることが出来なかったことを表している。 この時間帯は西に榛名山、北東に赤城山がある地域を通過中であり、衛星配置の加減と相まって3次元測位に至れなかったのだろう。
受信状況赤城山山頂は北関東では有数の好ロケーションであり、電波伝搬範囲はすこぶる広い。FMやその他の混信が心配されたが、SSBのものと思われる弱い抑圧や原因不明のビート音などが聞こえはしたが、実験中を通じて明確な混信は無かった。 簡易シミュレーション
ただしこのシミュレーションは簡易なものであり、走行中の自動車からの送信ではこれほどの通信距離は実現できないだろうと予想していた。 ![]() |
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