参考文献1:浜松ホトニクス(株)「フォトダイオード」
| フォトダイオードは光エネルギーを電流や電圧に変換するセンサです。広い意味で太陽電池も含みますが、通常は光の強度変化を捕らえるセンサのことです。 | |||||||||||
種類
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フォトダイオードの特徴
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今回設計・製作するルックスメーターはGID−ADCに接続して使用するものなので、センサーGID−ADCの間に照度−電圧変換を行う回路が必要になります。
GID−ADCに入力される電圧は±2046mVまたは0〜4095mVの範囲内である必要があり、計測可能な照度の範囲はある程度実用に耐えうるものであることとします。
JISに規定されている照度の基準では、極めて細かい視作業を行う場所に必要な照度は3000〜1500lxと規定されています。室内での実験を行うにあたって必要な測定照度範囲はこの2倍程度は必要になるとおもわれるので、測定可能な照度の範囲はバイポーラモード動作時で最大6000lxを目安とします。
GID−ADCの特徴の一つに、パソコンのシリアルポートから供給される電源を使用することで外部電源を事実上不要できる点があります。今回のルックスメーターも、回路全体の消費電流を1mA程度に抑えることで外部電源の不要な回路構成とします。
蛍光燈、白熱電球を問わず家庭内で通常使われている照明器具は交流で動作しているために50Hzまたは60Hzの周期で明滅を繰り返しています。高速で照度を計測していると、この明滅によって正確な照度が計測できなくなってしまいます。
ハイパスパスフィルター(HPF)や積分回路などの付加的な回路を設けて対処するのが一般的な方法ですが、今回は付加回路を組み込まずにパソコン内部で演算処理を行うことにします。 こうしておくと、一般的な照度計としての利用以外にもソフトの変更のみで白熱電球や蛍光燈の明滅の特性の計測やパソコン用ブラウン管ディスプレーの走査周波数の測定にも使用することができるようになります。
基本的な回路構成は図5(b)の回路を使います。
ただし、この回路ですと出力電圧がマイナスになってしまいますので、そのままではユニポーラモードでの測定ができません。フォトダイオードを逆向きに取付け、プラスの電圧が出力されるようにします。
フォトダイオード
照度計に使用するフォトダイオードは可視測光用のもので、可視域の光だけを透過する視感度補正フィルタが受光窓として用いられているものが必要になります。ここでは、浜松ホトニクスのS1133を使用します。
オペアンプ
フォトダイオードS1133から出力される電流は暗電流時で10pAとなっています。従って、ここで使用するオペアンプはバイアス電流が少なくとも10pA以下、できるだけ小さなものである必要があります。
さらに、GID−ADCの電源のみでの駆動を考慮して消費電流が1mA以下のものを選びます。
以上の条件から、オペアンプはICL7611を採用しました。
このオペアンプは、バイアス電流がティピカル(代表値)で1pAで、消費電力もIQピンの設定により10μA程度に抑える事ができます。
抵抗
抵抗はオペアンプの帰還抵抗に使用します。 この抵抗値は、フォトダイオードのISCとGID−ADCに入力する電圧によって決定されます。
この抵抗値を変更することで測定範囲を変更する事ができますが、オペアンプの出力電圧は無限ではありませんし、この抵抗の値をフォトダイオードの並列抵抗Rshより大きい値にすることはできません。ここでは100kΩの抵抗を使用し、必要があれば後程変更します。
コンデンサ
オペアンプの帰還抵抗と並列に100pFのセラミックコンデンサを追加します。このコンデンサは、高い周波数域で回路が不安定になるのを防ぐためのものです。
オペアンプのV+端子とGNDの間にノイズ対策用のバイパスコンデンサを付加します。ここには0。1μFのセラミックコンデンサを使用します。
GID−ADCはハードウェア・アプリケーション側で電源端子に電源保証用のコンデンサを組み込む事をマニュアルで推奨していますので、推奨通りに25V4。7uFと25V33uFの電解コンデンサをそれぞれ+5V、+8VとGNDの間に入れます。
電解コンデンサには極性があります。コンデンサのケースのマイナスの記号が付いている方の足がGNDに接続されます。
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| 照度計全体の回路図 | 写真1 GID−ADC用照度計 制作例 |
GID−ADCと照度計をコンピューターに接続し、このキットのサンプルソフトであるLX.EXEを実行します。すると、照度計のフォトトランジスタが受けている光の量に応じて表示されている数値が表示されます。
照度は人間が目で感じる以上に激しく変化しています。
なお、サンプルソフトの使用方法についてはサンプルソフト付属のドキュメントを参照してください。
正確な照度の計れる標準照度計か標準光源(標準電球)があればかなり正確に校正できるのですが、一般的に用意することは難しいので、ここでは100Wの電球の直下60cmの地点の照度と暗闇での照度から校正を行います。
この照度計では校正はソフトウェア上でのみ行い、ハードウェアの定数の変更は行いません。詳しい校正の方法はLX.EXEのマニュアルを参照してください。
今回サンプルの設計では照度の測定上限を6000lx〜12000lx程度に設定したために、屋外や室内でも明るい所の測定には全く向きません。
市販の照度計ではオートレンジ切り替え機能を装備して20万lxまでの測定を可能にしているものもありますが、現在の回路では機能的にまったく劣っているといえます。
GID−ADCの多チャンネル計測を利用すればオートレンジ切り替えと測定範囲の拡大も十分可能です。
また、商用電源による光源の照度変動対策として単純平均による照度の計算を行っていますが、ハード側でのローパスフィルターとコンピュータ上での高度な信号処理の両面からさらに高性能、高精度を目指すのも面白そうです。
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