|
ひとつ前へ WWWルートへ mad@mail.wind.ne.jp 危険地帯での実験と安全管理株式会社 数理設計研究所 玉置晴朗 |
Index |
| ・報道写真とは命がけの他人事(Pochi) ・災害観測とは命がけの他人事、死んだらお笑い種(Hal) |
--- |
LINK http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/shohyou/kikkawa.html
防災関係の研究は常に現場実験がついてまわる。研究者はしろうとであることを考慮して、必須事項をまとめ多様な現場状況での対応法を研究しておく必要がある。
以下に述べるように注意すべきではあるが、必ずいつか事故や災害はおきる。そこで、当社ではAIUの業務災害保険に入っており、臨時雇用の関係を証明できれば学生アルバイトなどにも災害補償ができる。つまり委託関係でもいいから、事前に文書として「臨時雇用や委託関係を証明」するものを用意すべきだ。そのような語句を入れた計画書を作成して事前に配布しておくことが有効と思われる。もちろん当初から研究員としてWEB公表されて資金の流れがある者には(死亡時3000万円など)が問題なく適用される。
蒲原沢はこの10年に2度の大規模土石流を起こしている。平均5年に1度は50万トン級の土石流である。
過去の自然現象の例からみると、10倍の頻度で中規模、100倍の頻度で小規模土石流が起きているとみなせる。規模は千分の1ごとに減るとしても中規模で500トン、小規模で0.5トンである。いずれにしても死亡することに変わりはない。
100倍の頻度は5年に100件→18日に1度、4kmの流域のどこかで起きていることになり、6%/日の確率でヒットする。1時間あたり0.25%、4人が1時間いれば0.01人が死ぬ。怪我程度ならその10〜30倍→0.1〜0.3人/時のケガとみなせる。これが危機管理の見積であり、軍隊的なシステムに強くこだわる根拠だ。
PS
戦争中の軍隊は兵役期間中(2年ぐらい)に総員の3%が死亡すると言われている。我々の実験現場は5年住んでいれば100%死亡する場所だということを心して欲しい。
PS2:
2001/2/20の足尾実験。沢の中にいた1時間に、人の頭以上の落石が3度あった。
- 作業者(矢澤君) 作業中なのでも気がつかなかった
- 安全監視員(沢の中央、玉置、藤永) 2つ気がついた
- 対岸の中腹視察(名倉) 大きな土砂崩れで退避した
とかような具合である。沢の中というのは流水の雑音が大きく、なかなか難しい場所だ。
はっきり言おう。防災科学者が「ここは安全だ」と言っても信じてはいけない。彼らに我々の命の保証なんぞできる知見は無いと思っていい。危険だと言う言明は信じるべきだ。常に安全サイドに立つべし。
「災害観測とは命がけの他人事、死んだらお笑い種(Hal)」なのだ、たとえ資金を出していただけるお客様だとしても、命は金銭に代えられないことを本心で納得しておいて欲しい。安全管理者が避難の指示を出して観測ができず、契約が破棄されたとしてもかまわない。そんな馬鹿な研究者と一緒にやるのはごめんこうむりたい。命あってのものだねだ。
安全管理者は独自の判断で命令を下すこと。
複数の人がいるとき他者の様子を伺って行動を決め、危機に突入してしまう。そのため、避難行動の発令責任と指示は現場責任者と安全責任者が全員の命を預かって責任を引き受けて決意する。安全側への命令を発する者に逆らうことはできない。
..end