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2005年1月1日

新年を迎えて
 いつもは新年早々にお送りする年賀ですが、年末(12/27)からアメリカのサンノゼとラスベガスへ2週間も出張していたので、おくれにおくれてしまいました。
 およそ20年前、PC時代の始まりにWCCFでカリフォルニアに来たことがあります。MACの母体となったリサが発表され人だかりができていたのが印象深い記憶。マイクロソフトは小さなビル、デジタルリサーチのCP/Mが世間を風靡していた時代です。20年の経過はすさまじく、のんびりした風景だったサンフランシスコからサンノゼの間は家が途切れることが無くなり、ハイウェイも車がいっぱいになって大混雑。
 10年前には日本が世界の電子業界を制覇するのではと、多くの人々は甘い夢を見ていました。そのころ数理設計はPC開発から足を洗い、自然観測の研究を始め、次第に防災分野に首を突っ込み、今に至っています。
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1983 サンフランシスコからサンノゼ 2005 サンフランシスコからサンノゼ
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本部事業(前橋本社 玉置)

 防災通信を主目的とするスペクトラム拡散の特許を、日本、台湾、米国、ヨーロッパに出願しました。その結果、2005年1月11日付で日本の特許庁より査定通知が送付され、日本国の特許は得られました。昨年中に実施する予定であった実証試験を本年の上半期に実施するつもりです。
 サンノゼではスペクトラム拡散の特許を実現するために向こうのベンチャー関係者と会ってきました。いろいろ考慮した結果、防災や環境のために発起した通信技術をベンチャーに囲い込まれてしまうのも嫌なので、実証機を数理設計が独自に6ヶ月かけて作ることにしています。

3D事業(ぐんま産業高度化センター内 名倉)

 8月の中国、9月の白山、10月末に起きた新潟中越地震で小千谷、山古志への観測出動が続きました。崩壊斜面の変化を知るための研究用として3Dモデルを作成するのです。研究が進み崩壊前の斜面にたいして警報できるようになればいいなと考えています。
 我々の防災事業はまだまだ研究段階。事業として成り立つレベルにはいたりません。資金的には苦しいものがありますが、研究段階が一番おもしろい。それでもいつかは実用性をもてればいいなと思っています。

GID事業(ぐんま産業高度化センター内 矢澤)

 新潟地震の直前にUSB強震計プロジェクトが始まりました。試作ハードウェアは完成し、近日にはサンプル提供を始めることができるでしょう。従来の10分の1ぐらいの価格でセンサを提供することが目的です。価格を下げられれば、量が増え・・・ある種の質が改善できるでしょう。仕様はおよそ  出荷が始まればGID-ADCと同じように長期的な供給を保障するつもりです。計測震度の計算や加速度振動計などの基本的なアプリは用意します。近未来にはネットワークサーバに接続して広域情報を相互利用できるので、建築物の耐震診断など多くの方のアイデアを込めたシステムの基本になればと思います。

前橋研究室(群馬産業技術センター内 菅)

 独立事業としては成り立っていませんが、数学頭が他の研究員の実行力と触発しあって信号処理の研究をしています。数学を基礎にした現実世界の研究をするスタッフを増やそうとして、この研究室があります。

数学なき科学は 表現を知らない詩人
科学なき技術は 言葉を知らない詩人

科学なき数学は 世界を知ることもなく
技術なき科学は 実現の歓びを知ることは無い
2005年1月1日

株式会社 数理設計研究所 代表取締役 玉置晴朗

おまけ 「平和か戦争か 戦時の記録1」 サン=テグジュペリ ミスズ書房

P24
 理論家は論理を信じる。そして,夢想や直感や詩を軽蔑していると思いこんでいる。これら3人の妖精が、15歳のうぶな恋人のように彼を誘惑しようとして、変装したのだと言う事に彼は気づかない。もっともすばらしい発見は彼女たちのおかげだということを知らない。彼女たちは《研究仮説》《任意条件》《類推》という名のもとに姿をあらわしたのだが、理論家である彼は、そのとき自分が厳格な論理の裏をかき、彼女たちに耳を傾けながら,ミューズたちの歌を聴いていたのだということにどうして気づきえようか・・・・

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