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2010年1月1日
新年を迎えて

2010/01/01 - 2010/01/12 Hal.T
他の事業部 GID事業部 年賀の挨拶

「電子技術を防災に」

NECoRa
株式会社 数理設計研究所 代表取締役 玉置晴朗 JA1QPY Hal.T
 世間は不況、当然ながら当社も不景気の波をもろに受けております。好景気には不況の種が潜み、不況には次の時代の種が含まれているものなのだな。我々は現在から未来を夢見て生きる。嘆きからは何も生まれない。過去の残骸の中ををさまよいつつ、常に未来の希望を見つけ、拾い育てる。それが人の歴史とありかたなのだろう。さて、希望の種はどこに芽を出しているのか?、いや、すでに希望の種はあり、ちゃんと育てるべきなのでしょうね。

 一昨年に大病をして死ぬかと思いました。だがしかし、世にはばかっちゃって少なく見てもあと2,3年は生きていそうな状態に安定しました。そんなわけで、本年から全開で残りを生きようと思います。進むためには過去の再検討、足固めをしようとしています。乞うご期待。

 昨年はスペクトラム拡散による長距離通信の野外実験に努めました、私は体力が無いので共同経営者の矢澤君や他の方たちに助けられました。未来は彼らのものなのです。もともとハム仲間の会社、趣味が高じて仕事にしているので、趣味と仕事の境ははっきりしませんが、NECoRA 自然環境保護無線協会のJQ1YUR、JP1COK、JA1QPYの免許で合法的に電波伝搬実験をかさねました。
送信機 0.1mW、地上高50cmから6km 大潟村
送信機 1W、富士山の5合目から八丈島まで260km
 限界実験ではなく電波伝搬シミュレータと本技術の整合性を確かめるためだったので両方ともホイップアンテナ(1/2λダイポール)利得0dBDを基準アンテナの実験です。高利得アンテナではないにしろ記録的な距離性能だと言えます。実証試験はここに大量にあります。
駒ケ岳
ロープウェイ山頂駅にて
 最近、16年前に書かれた「大地動乱の時代」石橋克彦さんの本を2度、繰り返し読みました。2050年ごろまでに起きるだろう大規模な地震についての警告が書かれています。いわば日本沈没の予告であり、一極集中した首都圏から地方分散へ進むべきだと書かれています。提言が無視されているのは関東大震災の時に今村さんが大被害を予測した歴史を思いださせます。ここしばらくの中地震で、耐震住宅などと言われています。地表で立っていられないどころか地表から大岩を叩き上げるほどの地震動にどれほど耐えられるのか、恐ろしいものがあります。本物の耐震実験はできるでしょうが・・・。

 今年は手持ちの技術をもともとの目的であった、防災・環境の観測と野生動物調査用の提供物にしましょう。試作を大きく越えることはできないでしょうが小商品として出荷したいと思います。皆さんの手に入るようにしなければ新しい技術を作った意味がありません。

 人間は自然とともにある存在ですが自然はあまりにも厳しい。私たちはその厳しさの中で生き抜いてきました。知り、伝達し、考える。この3つのステップを統合して手がけたいと思っています。

 山野で調査するセンサ、伝送する無線通信技術、考えるための情報処理。どれも世界の不思議を見せてくれる手段です。防災観測に同行して、山の崩壊を見れば短くても何万年も前の新鮮な地層、長ければ3億年ほど前の地球を見せてくれます。外国旅行も新鮮ではありますが、どこにいても自然世界は見ようとすればいくらでも見られます。

 世界を知る行為は本当に楽しいものだと思います。専門化しすぎた現代、プロにはなりきれない我々ですが、ひろく異分野の方々との接触と連携の役が果たせればと思います。

2010/1/1 Hal.T mad@mail.wind.ne.jp

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