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雷放電の観測用
直交ループアンテナ
2001/3/24
 ★誘導雷の現象と被害対策
 設計と製作+実測:数理設計研究所   構造部製作:株式会社 渡辺製作所 
製品仕様 説明
用途と特徴:
  • 雷放電エネルギーと電流波形の観測
  • エネルギ、放電電流の波形を推算できる実測特性
  • 帯域 10〜500kHz、非同調型
  • 完全受動型(無電源)で高感度
  • 中価格、可搬型、完全防水
外形寸法:
  • ループ
    • 直径φ600 直交性誤差(2度程度)
    • 素材 φ16アルミ合金
    • 頂部ABS樹脂+コーキングゴム
    • テフロン φ1.25 (株)潤工社 0120-110913
    • 品名 FEPデンセン製品番号 番号AF05B110
  • 基部
    • 120×120×100
    • ステンレス 写真用三脚ネジ付属
  • 全重量 2.5kg
  • ケーブル 3D2V×2 直接続
電気仕様
  • 回路構成
    • 直交ループ10巻き、同軸50Ω終端
  • 耐候性
    • 雷雨、風雨中で使用可能
    • 風速30mぐらいまでOK(設置法による)
納期と価格
  • 受注生産(納期2〜4週間)、販売価格 45万円

特性測定実験:

実施日:2000年6月6日  場所:群馬県太田市 ぐんま産業高度化センター ロビーにて

測定システム
デジタルオシロ HP54645D DC〜100MHz
正弦波発振器 菊水 MODEL418 10Hz〜1MHz
ドライブアンテナ 1辺3.2m、1.25mmケーブル3巻きをロビー内に吊り下げ(下部写真参照)
周波数範囲 10kHz〜900kHz
測定法 ドライブアンテナ部 ドライブアンテナに抵抗(SR=682.7Ω)を直列に入れて駆動し、ドライブ電流を測定
ループアンテナ部 直交ループアンテナから45mの3D2Vで引き出し50Ω終端。
ドライブ電流から終端電圧までの位相遅れ時間をデジタルオシロで測定
記録項目 ドライブ電流、アンテナ電圧、位相遅れ時間

実測値 補正値
  In Out Phase Out Phase
kHz V(SR) mV μ秒 mV
10 3.85 0.932 27.6 55 99
14 3.83 1.27 21 75 106
20 3.81 1.741 16.3 104 117
30 3.795 2.44 10.98 146 119
40 3.789 3.03 8.72 182 126
50 3.78 3.49 7.36 210 132
60 3.78 3.87 6.32 233 137
70 3.785 4.16 5.6 250 141
80 3.78 4.4 5.04 265 145
90 3.784 4.6 4.58 277 148
100 3.794 4.77 4.22 286 152
140 3.792 5.239 3.18 314 160
200 3.785 5.72 2.34 344 168
300 3.751 6.45 1.64 391 177
400 3.671 7.325 1.29 454 186
500 3.35 8.392 1.064 570 192
600 2.188 7.838 0.968 815 209
700 1.99 5.09 0.928 582 234
800 2.14 6.351 0.772 675 222
900 1.505 8.422 0.618 1273 200
補正値の計算法
●入力を1回巻き1Aに正規化
●位相を遅れ時間から角度に変換

評価:

 測定値から絶対利得とインパルス応答が計算できる。雷放電の精密観測はインパルス応答より推定可能であり、それはユーザーに任せられる。さらに絶対利得から距離がわかっている放電では全エネルギーと個別エネルギーの推算が可能になる。

↓ アンテナ特性の実測風景(左に立っているのが私)


SPICEによるシミュレーション

loopant.CIR 周波数応答モデルによるシミュレーションファイル(PSPICE Ver5で実行可能)


雷放電の模擬波形からアンテナ出力を見た数値計算
上段:アンテナ出力

 300μ秒あたりで段付きがあるように見えるのはPSPICEが内部で作成する周波数応答テーブルからインパルス応答テーブルの作り方が良くないからだと思われる。
 本当はテール部がすんなりと減衰するはずだ。
★周波数応答テーブルは0.1kHzまで測定値から拡張してある。
下段:雷電流

雷電流の指定:
ピーク 1kA
立ち上がり時定数5μ秒
立下り遅れ時間10μ秒
立下り時定数50μ秒

ステップ応答から計算したインパルス応答
上段:
インパルス応答
中段:
ステップ応答
下段:
入力信号

..end