ひとつ前へ 数理設計研究所TOP 記述:mad@mail.wind.ne.jp

野外実験 前橋本部
2007/12/07

株式会社 数理設計研究所 玉置晴朗
実験日 2007/12/07
2007/12/07 - 2008/01/21
Index

概要

 2007/12/07、前橋本部で距離試験をした。田園地では最長1.4km、住宅地では本部家屋の陰になる北側で600m、2階屋の障害があっても400mは安定に届くがビルの向こうはNG。
●微弱電波(500uV/m@3m)規定への設定法
・1m離れた標準ダイポールで-55dBmを受信するように送信アンテナを調整する
・このとき送信側の標準ダイポールへの等価入力は-43dBm(50nW)となる
距離試験の結果
  1. 田園地 送信6m、受信1.5mにて1.2km
  2. 住宅地 送信6m、受信1.5mにて0.6km
条件: 150MHz微弱電波送信機とSS用受信機
前橋本部: 鉄骨構造+発泡コンクリート張り。送信アンテナは2階の南にあるベランダ設置なので北側は2階屋の陰になっている

実験

DSC00281.JPG 送信機は-25dBm(3uW)出力。まともなアンテナを使うと規定以上の電界強度になってしまうので不整合アンテナにして微弱電波の規定にあわせます。周囲環境に敏感になるので、1/4λグランドプレーンをつけると周囲環境に影響されにくくなる。これを長いケースに収納した。このようにしておけば、どのように設置しても微弱電波の規定を維持する。直径50mm、長さ70cmのHVP50パイプ。中身は小さい。
DSC00267.JPG DSC00270.JPG DSC00269.JPG
DSC00280.JPG 東西に長い家、南に面した玄関の上にあるベランダに三脚を置いて送信機を設置した。頂部で地表から6mぐらい。ベランダから200mぐらい先にビニールハウスと田園が広がっています。写真の南東方向には1.2kmの通信距離が確保できた。この方向以外は送信アンテナより高い2階建ての住宅地が疎に続いています。北側には前橋本部(我が家)やビルが続くので北方向へはまったく期待しなかったのですが、それでも400mは安定。
 妨害電波: 住宅地をゆっくり走行すると±1kHz以内で、到達距離が30mぐらいのスペクトルがときどき観測できますが通信には問題ありませんでした。

20071207MAD-SS.png  受信は145MHz用の1/2λ車載アンテナ、取り付け部の高さは1.5m。最長距離は1.4km。だいたいの到達領域は青色の楕円で描いてあり、地図内の黄色点は受信確認した場所です。安定な通信距離は
・南東 田園方向 1.2km
・南 民家方向 500m
・北 前橋本部の陰になるが400m
20071207madANT.png  送信高さ6m、受信高さ1.5mで計算した値は、(-33dBu=-140dBm)の実力感度、ほぼ1kmの到達距離が妥当であり、平地ではこの計算法が正しいであろうことを意味します。
 民家方向については家屋がアンテナより高いので障壁になりますが意外に届き、400m以内では確実に届くようです。
MOV00273.MPG ←ビデオ
1.2km離れた地点。音を聞いても通常のノイズと区別できません。下部にある大きな枠内が緑色になっているときに受信しています。遠くから望遠鏡で観察するための旗のようなものです。聞いていてもわからないでしょうが、この雑音の中からよくぞ信号を引き出しているものだと。我ながら感心。

..end