地震前兆説検討会への
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数理設計研究所 玉置晴朗 2003/09/14 |
ここで述べるのは、前兆説が確実か?、科学的か?、などについて判断をするものではありません。判断の一助になるかもしれないことを記述します。
私どもは防災技術に非常な興味を持っていますが、地震学者でも防災専門家でもありません。しかし、電子回路、アンテナ、通信技術についてはプロのはしくれと言えるでしょう。そのような意味で以下の記述をお読みになってください。
先日の研究会では、串田手法についてつっこんだ議論はされませんでした。実際のところ過去例の全面的な提示が無い限り評価不能だと感じます。
ただ、観測技術者としての串田発言は真摯なものであると思います。どなたかが「因果関係をどう考えているか?」との問いに、「わかりません」と答え、科学の衣をまといたがる者が多い中で技術と科学の区別を認識されているのに感じ入りました。
FM放送波を100、200kHzのオフセットで受信する手法はおもしろいものです。位相と振幅成分がまじりあって、いわゆる科学的な分析法としては前時代的ですが、トータルかつ超高感度に受信できる手法であることは間違いありません。
200ないしは300kHzの帯域幅で受信して最終的にペンレコーダに落とすのは電波天文学でよく使われる手法でした。
うねる信号をBFと名づけ、離調周波数によって出現の仕方が異なるようです。これは目標FM局または人工的な電波発生源からの電界強度を表現していると思われます。
ペンレコーダの線が全般的に太くなることの表現です。最近の受信機では捉えられないと書かれているのもあり、通信技術的には興味ある信号です。
最近のFM受信機は検波方式も違いますが全体的にFM受信機としての性能が進化しており、そのせいで検出できない可能性があります。
5素子八木アンテナを天頂に向けているようです。天頂からの角度45度の磁界面では−4.6dBぐらいの利得差です。(電界面では−8dB)。実験で決定されたようですから何も言うことはありません。
地震は地殻内の現象で、これが電波伝搬に影響するかどうか諸説あります。私は影響が無いとは言えないとは思いますが、確実な影響を検知できるかと言えば、「予知としては困難が大きい」と解答します。だからと言って駄目だと即断するのは早計でしょう。
串田さんの手法が科学的でないとか言われる方もいます。大昔、「星が何でできているかわかりっこない(ケルビン卿)」などとおっしゃった方もいました、そんな感じです。
大気電気の古典的書籍(書名は失念)に岩石圏を伝搬する電磁波について書かれたものがあります。
よくよく考えてみれば、地震は地殻内現象ですから岩石圏を伝播する電磁波を捕捉するほうが近道かなと感じる。京大?の研究機関がこの会合で地下における微弱磁界の発表をしていました。100mぐらいではなく数kmの深さで観測すればおもしろいことがわかるかもしれない。カミオカンデのような地下坑道を利用する道もあるでしょう。
千葉県と東京の県境にある行徳高校自然科学部が観測データを公開している。周波数49.5MHzで東西南北の指向性を持つ4アンテナ+無指向性アンテナの5chだ。ここの特徴は完全なデータ公開をしている点であり、今まで知ってはいたが看過していた。数理設計研究所は時系列信号処理や各種のパラメータ抽出も研究事業の柱にしているので、これからはこのデータ群を利用して研究してみたい。
現在、彼らは96時間の感覚的な見解を持っているようだが、自動分析することができればもうすこし事の因果に迫れる可能性はある。
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