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2004/08 中国の三峡ダム
地すべり調査のお話1


株式会社 数理設計研究所 玉置晴朗 2004/08/20
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成果図

参考資料


2004/08/04 前橋から関西空港

 新品価格にしておよそ1000万円の測定装置の整備と動作試験、考えつく多様な電源条件に対応できるように電力事情に対応するために必要な資材と最低限必要な工具の準備を入念にした。しかし、一番の難問は輸出入に関係する書類の問題であった。いつも我々のもくろみを支援していただいている友人である三洋電機の池谷さんに電話で相談すること数十回。さらに彼の友人である元測定器の輸出入業をしていた方の手を煩わせて書類的に可能なことは全部済ませた(発端と測定器を中国へ持って行く)。

 一緒に行く面々が京都大学の防災研究所所属なので旅行社は京都。適当にやってくれるだろうと放置していたら関西空港から出発することになってしまった。成田からなら便利だったのだけれど、通関でもめる可能性も高く、別に行くわけにもいかない。そこで自動車に資材を積んで、名古屋、大阪を通り関西空港までおよそ9時間の旅。関西空港へ渡るスカイゲートブリッジの泉佐野側、「隣空タウン駅」そばにある「関西エアポートワシントンホテル」に宿泊。自動車は31日間無料で駐車場におけるプランだ。
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ソワソワ、忘れ物は?
 朝1番7:06の送迎バスで関西空港へ行く。さあて心配なのは通関だ。

2004/08/05 関西空港から北京、武漢、宣昌

 あらかじめ関西空港の税関に連絡しておいたので、出国時には準備した書類を見せると、5部あるうちの1部を利用して証明書を作ってくれた。スムースにOK.。
 北京では税関とスッタモンダ。地質調査所から来てくれていた方とワンさんオウさんの交渉で宣昌地質鉱山研究所が保証金を支払い、何とか北京から武漢へ行く国内線の出発に間に合った。中国への入国。中国は日本より1時間遅い、腕時計を合わせたがカメラ時間は日本時間のまま。

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飛行機の中(Movie) サービスエリアでの食事 ガソリンスタンド
 武漢に到着(中国時間で17:00))したら300km離れた宣昌からわざわざ自動車で迎えに来てくれていた、ありがたい。武漢はウーハン、宣昌はイーチャンと発音する。
 武漢から宣昌までは300kmの距離のほとんどは1直線の高速道路だ。ひたすら時速100kmで走行していた。運転手の能力は高く非常に安心感がある。道は上下おのおの2車線、普通の高速道路ではあるのだが、1車線が工事中であることが多くたまには反対車線に移ったりする。日本の対面通行のような区間も多い。
 夕刻、途中でサービスエリアに寄って初の中華料理。食事はおいしい。ガソリンスタンドはキンキラキンの中国風で、なんだかやけに旗や垂れ幕がぶらさがっていた、夜の撮影+ストロボが使えないのでぼけている。

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地調賓館 スタッフ紹介 廊下
 22:40に300kmを乗り切って宣昌にある宣昌地質鉱山研究所に付属する「地調賓館」に到着。相手側スタッフの全員が非常に若く、ちょっと驚いた。後で気づいたのだが、この宿泊施設は超一流であった。歓待を感謝している。

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私たち 戸締めされちまった 夜中のTV
 さて、やれやれ疲れた寝ようかと思っていたら、これから歓迎会だとのこと、夜中の23時である。歓迎会をすっぽかすわけにもいかないので、出かけた。宣昌市の中心街までタクシーに分乗して出発、外は土砂降りの雨。
 私はよせばいいのに、アヒルの頭を半分に縦に切って煮たもの、モロモロ珍しいものをたらふく食って歓迎にこたえた(つもり)。帰り着いたら夜中の2時過ぎ、ホテルを締め出された! と思ったら、ここの所長と一緒の歓迎会だったので問題なく入れた。TV放送は終わりテストパターンのみ。
 測定器も無事に持ち込め、何とか明日から観測できる、ひと安心、ぐっすり眠れた。

2004/08/06 宣昌から沙鎮渓鎮、千将坪の地すべり Qianjiangping センジャンピン 

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(Movie) 中国地質調査局
宣昌地質調査中心
国土資源部
宣昌地質鉱山研究所
地調賓館
 朝8時、宣昌は霧雨、天気が心配。我々は2kmの遠距離を測定するので天候が一番の心配なのだ。雨はまだましだが霧になると寝て暮らすしかない。

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奥に三峡ダムが見えるはず 三峡大橋からダム、見えない 三峡大橋の警備兵
 宣昌からダム工事専用道で快適に走り、9:30に三峡ダムが見えるはずの三峡大橋にたどりついた。霧雨で何も見えない。橋のたもとや工事用道路のゲートなどには必ず警備兵がいる。

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途中の休憩 おー!長江だ (Movie)
 三峡ダムの南側を迂回、しばらく長江の南岸(右岸)を走る。川の左岸とか右岸とか言うが、これはすべて川を流れる水の気持ちになって左右を言うものだ。つまり下流に向かって右が右岸、左が左岸。
 さらに奥に入ると長江の支流を迂回するように山道が奥に入る。13:00頃に目的の「千将坪」(センジャンピン)地滑りのある町(沙鎮渓鎮)に到着。ダムから直線距離で45kmだけれど、走行距離は200kmもある。

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ホテル前の客待ちバイク 公衆電話
 沙鎮渓鎮が最初の観測地。ホテルの前にバイクがたむろしている。何かと思えばタクシーであった。多くの人がバイクに相乗りして山道を行ったりきたり。1kmあたり1中国円ぐらい。公衆電話はカード式で国際電話もできる。お昼をいただいて、午後3時に最初の観測地に向かった。

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上流側 千将坪地滑り 千将坪地滑りの右側
 町から尾根を登った尾根線、町から尾根を挟んだ反対側に青干河がある。その対岸が千将坪(センジャンピン、Qianjiangping)の地すべり地だ。上部に滑落面が露出して見えている。これを日暮れまで観測することになった。宣昌地質鉱山研究所の先行調査で全体を見渡せる観測地を調べておいてくれたので助かった。
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せき止め土砂 展望台 小柄な豚さん
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近所のおばさん(Movie) 石炭トラック(Movie) 自動車から100V
 ここには展望台があり石垣の向こうには2mぐらいの余地があって断崖になっている。この隙間に住民が豚を飼っていた。豚もこちら側は石垣、向こう側は断崖ではどうしようもない。
 電源はパジェロの12Vバッテリーからインバータで100Vを作り全部の電力をまかなった。観測の設定が終わり、自動測定が始まるともっと良い測定地が無いか、また後の参考のために違う視点から写真を撮影するために周囲を歩き回った。宣昌では小雨だったが、天気はうす曇になった。しかしものすごく暑く、中国の3大暑い所と言われていたのもさもありなん。

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千将坪から戻ったオウさん 上り坂、ビルは電力会社
この先に炭鉱がある
下り坂を下るとすぐに
ホテルのある町
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オウさん、滑り面サンプル 石炭粉で
タドンか練炭を作っている
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 オウさんは対岸にある地すべり地まで2kmを歩いて現地調査に行った。帰って来たときにはさすがにげんなりした顔つき。しかし、それでも得意な顔をして粘土が付着した滑り面のサンプルを持ってきた。出身を聞けば中国でも東北の生まれなので暑いのは苦手らしい。しかし、バイタリティはすごい。
 パジェロを停車してある坂道は上流部にある炭田から石炭を積んだトラックがひっきりなしに通る。パジェロの脇をすり抜けるときには過積載なのか、ブレーキから白煙を出すものも多いのでヒヤヒヤする。

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上流側から見た地滑り側面 上流側から見た地滑り側面 せき止められて上流に放置
 夜19:30に作業を終わりホテルに撤収した。

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おいら 尾根線から見下ろした
沙鎮渓鎮
中国語会話の本を手に
夜の街をウロウロ

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