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ひとつ前へ WWWルートへ mad@mail.wind.ne.jp 思考と人間研究・設計 数理設計研究所 Hal.T 2005/06/04 |
| 人は常にというわけではないが、明瞭な考えを持つことがある。その考えや結論はどのようにして導き出されたのだろうか。 ナゼ、ナゼと質問を繰り返せば結論や心象をいだくにいたった背景や理由を聞き出すことができるばあいもある。この結論にいたる背景説明には、それを得てきた時系列的な組み立て方が多いに影響している。たとえば、Cを知るにいたったBの事実はAの知識と判断によって得られたものであり、aの知識と判断によってはBを得る方向には向かわずbを得てしまう。その結果Cではなくcが人の思いとなることもある。 知識と判断は積み重ね構造を持つのだろうが、どういう順番に積み重ねたか、これは単に学業的な論及ではなく人の思いに対する全体像を分析するときに必須の情報であろう。 思いのカオス: 人は純生物学的な生成をし、生物であるから育てられる環境によって事物の原初的な真理を獲得する。事物の真理は、もちろん解釈されて真理となるのだから、真理を発見すると言うよりも解釈を発見すると言うほうがいいのかもしれない。いずれにしろ、そのようにして開始された個人的な知識は次の真理を判定する論理構造として運用され、それがまた次の真理を発掘していく。これが成長と言う現象である。 |
ここで以下の命題を立ててみよう 知識 ← 事実+理論 理論 ← 事実+知識 右項部は単一ではなく多数の事実からなる多項式であろうし理論や知識も同じだろう。 この形は X=AX+BY Y=CX+DY なる形式の並列した回帰形に書くことができ、回帰方程式と言う。回帰方程式はカオスの基本形であり、決定論でありながら初期値の微妙な違いが大幅な変位を生み出すものとして知られている。 一般的には回帰方程式が安定である保証は無いが、人の思いや理論について言えばある種の安定性が見られ、もしこれが発散するならば狂人と言うことになったり、生物学的な適応不良となって陶冶されることとなる。したがって生物として成り立つためにはカオスの状態に無くてはいけないことになるだろうし、カオスを実現していると見ることもできる。 さらにこのポアンカレ断面はカオス軌道の一部であり、それなりにまとまった形を持つことが知られている。これはある環境にあるものはほぼ同じ軌道断面として観察され、文化と言われるものになるのだろう。ただしある点を通過したとして次に通過するのは隣接点ではないにしろいつか近傍に戻ってくると言う意味では、人間の歴史的運動を見せるような類似性も感じられる。歴史は繰り返すと言うあれである。 |
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