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GID-SSS観測データの分析

 サイトの趣旨
数理設計研究所 本部
玉置晴朗 Hal.T
2007/03/25-2007/04/21
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2007/04/21 京都の城陽市で観測した 三重県亀山市の地震を追加 (協力者からの観測値提供)
 過去の半年に渡る、前橋本部で計測震度0.7を超えて記録した振動を評価してみた。地震以外の足音などから本物の地震を分離するために気象庁 震度データベースを利用した。記録は112本、そのうち本物の地震は
  • 2007年1月8日18:59:35.8 37゜16.0'N 138゜55.1'E 13km M:4.8
    新潟県中越地方 前橋では1と2 20070108190011kasokudo.csv
  • 2007年1月9日13:18:3.7 36゜2.9'N 139゜47.9'E 79km M:4.3
    埼玉県南部 前橋では1と2 20070109131837kasokudo.csv
  • 2007年3月25日09:41:57.9 37゜13.2'N 136゜41.1'E 11km M:6.9
    能登半島沖 前橋では1と2 20070325094301kasokudo.csv
の3つが残った。いかに私が部屋の中でドスドス歩いているかわかるってものだ。

2007年4月15日 三重 亀山の地震


時間(5秒目盛り)→
20HzのLPF処理(縦軸はgal)

防災科学研究所のK-NETから【宇治】、比較参考用

時間(5秒目盛り)→
2007年4月15日12:19:29.5 34゜47.4'N 136゜24.4'E 16km M:5.4 三重県中部(亀山市)
観測地 京都 城陽市平川指月 59km(地表距離)
城陽市寺田で計測震度3

P波の開始 12:19:41、S波の開始 12:19:49 8秒
深さを考慮するとほぼあっている。計測震度が2.3程度なので四捨五入すると3には至らない。

過去地震 新潟中越、埼玉、能登


 時間(5秒目盛り)→
2007年1月8日 18:59:35.8 37゜16.0'N 138゜55.1'E 13km M:4.8 新潟県中越地方 前橋から106km(地表距離)
観測地 前橋

 P波の開始は明確にはわからない。19:00:00に開始し、S波が19:00:11だとすれば11秒間の長さがある初期微動に見える。8kmの係数を掛けると88km。誤差が12%ぐらいある。P波段階で検出するのは無理だろう。

時間(5秒目盛り)→
2007年1月9日13:18:3.7 36゜2.9'N 139゜47.9'E 79km M:4.3 埼玉県南部 前橋から68km(地表距離)

 P波の開始は明確にはわからない。13:18:29に見え、S波が13:18:37だとすれば8秒間の長さを持つ初期微動に見える。8kmの係数を掛けると64km。地表距離ではあっているように見えるが、深さ79kmなので、これも誤差が少なくない。
 この地震でP波段階で検出するのは無理だろう。

時間(5秒目盛り)→
2007年3月25日09:41:57.9 37゜13.2'N 136゜41.1'E 11km M:6.9 能登半島沖 前橋から244km(地表距離)

 P波の開始は同じく明確にはわからない。09:42:46として、S波が09:43:13だとすれば27秒間の長さを持つ初期微動に見える。 8×27=216km、9%ぐらい距離が小さく計算される。
 能登地震はP波段階で検出することができる。
 以上が、実際の地震をGID-SSSの観測値から表現したものである。ひとつだけ計測震度計算からの表現として特有な注意を与えおこう。ここにあげた計測震度は10.24秒間のバッファ目盛りから最大値を計算しているので、いわば瞬間的な地震があっても10.24秒に引き伸ばされるのだ。つまり、中段(上から二つ目)の地震は計測震度1が20秒にわたって続いているように見えるが、実は後ろの10秒間はおまけになっていて、実際には10秒ほど継続した地震と言うことになる。
 一方、能登地震では、大きな山が80秒ぐらい継続しているので、実際にはユラユラと1分強続いていたことを意味している。たしかに大きな地震だった。

後記:
 ここに加速度波形を載せなかったのは、気象庁や防災科学研究所が発表するようなきれいな波形が取れないからです。道路わきの民家で計測をしているのでは、計測震度2未満ではノイズとの戦いになり、波形を分析しようとしても残念ながら良いデータは取れません。しかし、計測震度としてデータ処理すると結構有用な信号が得られるのもおもしろいものです。計測震度2−3がこないものかと不埒なことを考えたりもしますが、大きな地震がこなくて幸いだと思うことにしましょう。


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