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危険地帯での実験と安全管理

(C)数理設計研究所 玉置晴朗2000/11-2002/02
概略説明 安全管理の原則・超危険地帯での約束
 防災関係の研究は常に現場実験がついてまわる。研究者はしろうとであることを考慮して、必須事項をまとめ多様な現場状況での対応法を研究しておく必要がある。

危険度の評価:

 蒲原沢はこの10年に2度の大規模土石流を起こしている。平均5年に1度は50万トン級の土石流である。
 過去の自然現象の例からみると、10倍の頻度で中規模、100倍の頻度で小規模土石流が起きているとみなせる。規模は千分の1ごとに減るとしても中規模で500トン、小規模で0.5トンである。いずれにしても死亡することに変わりはない。

 100倍の頻度は5年に100件→18日に1度、4kmの流域のどこかで起きていることになり、6%/日の確率でヒットする。

 1時間あたり0.25%、4人が1時間いれば0.01人が死ぬ。
怪我程度ならその10〜30倍→0.1〜0.3人/時のケガとみなせる。これが危機管理の見積であり、軍隊的なシステムに強くこだわる根拠だ。

PS
 戦争中の軍隊は兵役期間中(2年ぐらい)に総員の3%が死亡すると言われている。我々の実験現場は5年住んでいれば100%死亡する場所だということを心して欲しい。


PS2:
 2001/2/20の足尾実験。沢の中にいた1時間あまりにて、人の頭以上の落石が3度あった。
  • 作業者(矢澤君) ひとつも気がつかなかった
  • 安全監視員(沢の中央、玉置、藤永) 2つ気がつき以下のものは気がつかなかった
  • 対岸の中腹視察(名倉) かなり大きな土砂崩れで退避した
 とかような具合である。沢の中というのは流水の雑音が大きく、なかなか難しい場所だ。
指揮権の確立:
  • 責任者は以下の物を指名、標準3名、最低2名
    • 安全管理者(2名の場合には責任者が兼任)
    • その作業の監督責任者(自分か作業担任者)
    • 作業担任者と作業補佐
  • 最優先指揮権は安全管理者にある。生残り最優先で合意形成の必要は無い、軍隊の命令、判断と同じ。安全優先の判断であればミスの責任は問わない。
  • 安全管理者の仕事
    • 避難路、ヘルメット、安全具の徹底確認
    • 作業中の安全監視
    • 危険を察知したときの避難命令
    • 俊敏性に欠ける者、寝不足者を現場に入る前に排除する
土石流実験地での安全:
  • 災害の痛みは自己負担になることを念頭に置くこと
  • 常に避難路を確保すること、崖の下などで困難な場合にはロープなどを設置して避難路を作ること
  • 警報合図を聞いたら、即座に避難する
  • 落石は下に人がいるから事故になる、複数人がまとまって登るか、一人づつ別に登り降りする
  • 5m以上高所から物が落ちてくるとかなりの怪我をする、下に行くときは声をかけ、上が確認する
  • 可能な限り短時間に作業を終える
不注意人間の排除:
  • 注意に従わない者、粗忽な人間は排除しなければ全体の安全率を引き下げる
  • 寝不足で現場に来た人間は作業させない
  • ヘルメットをかぶっていない人間はアホである
  • 想像力のない人間、そこつなものもアホである

詳細説明:

指揮権の確立:

土石流実験地での安全:

不注意人間の排除:


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