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R.A.F. テストパイロット
数理設計研究所 玉置晴朗 2001/03/20-2003/09/27 |
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| 「TEST PILOT」 B.ジョンソン(BBC) 新潮文庫 1985 ETPS=「大英帝国テストパイロット学校」、取材記録からの転載と引用 |
(1)すべてのテスト飛行の最終製品は、空での作業の結果をもとにテスト・パイロットが作成する報告書である。パイロットとしてどれほど有能だろうと、自らの発見を他人に伝えられず、自らの観点を他人に納得させられないとしたら、そのパイロットの努力はまったくの無駄になってしまう。達意の文章を書くことは、テスト.パイロットにとって、飛行機にかんする確かな知識や、テスト飛行の理論と実践と同じくらい重要である。
(2)報告書を作成する能力の向上は、練習と、関連する基本理論の徹底的理解を通じてしか達成されない。報告書がETPSのカリキュラムでこれほど大きな部分を占めている主な目的は、学生にそうした練習の機会を与えるとともに、個々のテスト演習が適切に理解されているかを確認するためである……さらに、学生は、同様の理由から、口頭によるプレゼンテーションも練習する。報告書作成の基本原則はこうしたプレゼンテーションにも適用される。
(3) テスト飛行の報告書は、英語における優れた散文の基本的要件に従って、以下の各要素にとりわけ留意すべきである。
【正確さ】 事実も言葉づかいも正確でなければならない。意見や堆理は事実と峻別されなければならない。執筆者の判断力やその報告書にたいする読み手の信頼感は、事実に間違いが発見された場合、足元から崩されてしまう。
【簡潔さ】正確さ、明瞭さを損なわないかぎりにおいて、最も短いやりかたで、読み手に情報を与えなければならない。″未整理の″叙述、不必要な繰り返し、本質的でない情報の混入、冗長な文章は読み手の時間を無駄にする。手短にまとめ、関係のない情報は排除せよ。入念な構想と注意深い編集作業は不可欠である。
【関連性】関連性のない単語、文言、考えは一切排除しなければならない。自らの観察力や、実施された飛行テストヘの理解度を誇示したいがために、報告書にとって直接参考にならない情報を盛り込もうとする傾向を回避せよ。
【論理性】経費と時間を要する改良作業を推奨する吋能性がある結論を述べる場合は、テストで獲得された事実による十分な論拠が示されなければならない。結論を記した文章、段落のあとには、その主張に直接関係した論理的筋道を示すべきだ。
たとえ自らの観察の確かさを読み手に納得させられる出来だと思えた場合でも、提出前に以下の質問に「イエス」と答えられるかどうか確認すべきである。
a、この報告書は意図した目的を十分満たしているか。
b、盛り込んだデータや観察例は正確か。
c、この書き方で、分ってもらいたいことが十分伝わるか。
d、これで読み手に理解できるか。
e、楽しんで読んでもらえるか。
教官の独り言 「冗談じゃないぜ、屑文章を読まされる身になってみろや」
end