ひとつ前へ WWWルートへ 記述責任者:mad@mail.wind.ne.jp

研究開発のためのWEB指針

2001/10/16 - 2007/05/16
数理設計研究所 玉置晴朗
index

研究用WEB

2004/06/10 
 最初に言明しておくべきことがある
●数理設計の研究WEBは「成果公表」のためだけではない
では何なのだろうか? それが問題だ。

 多くの者はWEBを成果公表でなければメモとしてしか扱わない。研究のためにWEBを使うのは、書籍を書くときの計画案+資料集+メモだと考えて欲しい。私小説作家はともかく、しっかりした科学文献や小説や歴史書を書くことを想起しよう。

たとえば理学一般の研究では、
  • 計画
    • アイデアの可能な限りの表現
    • 資料集積
  • 実験
    • 計画、作業記録、評価検討
  • まとめ
    • 資料と実験の比較分析
    • 表現
      • 概要の記述
      • 正確な詳細記述
      • 編集と校正
 これら全体が経過を示す資料メモ=WEBの構造となって残るはずだ。

 皆さんが成果と考えているのは、この「まとめ」の部分だろうが、それだけでは研究用WEBとしては不十分だ。明日の自分に情報を示すように整備しなければ研究投資は胡散霧消してしまう。
 簡単に言えば、資金や労働の研究投資がなにがしかの実体を持つように、たとえば足跡の記録、収集資料の記録として残っていなければいけない。つまり、研究WEBを資料庫として利用し、最終的には【書籍】になるようにしてほしい。ばらばらにおいた写真やメモではNG。WEBにはリンク機能があるのだから、別課題でも関連を持つなら関係性をつけられる。

 研究投資を全体で共有し還元するってことはこれらを構築する努力と表現があってこそなのだ。

 そして、数理設計研究所は下請け機関ではなく、研究を生きる道とする企業であるからにはオリジナル+TOPでなければ価値を認めること少ないものとなる。

 かっこ悪いWEBは、くだらない内容しかないことが多い。

情報共有手法

複数人の間で研究開発情報を共有するために、次の種類がある。
  • メイリングリストや掲示システム paspro
    時系列、話題ごとにまとまっていて見やすいものもできる。しかし、全体を見通しにくいが自動的
  • 広報WEBページ MAD HOME
    管理者の編集が入るので全体の見通し、追求方向などの志向性が良く見えるが、かなりの努力が必要
  • 非公開WEBページ あそこ!
    個人が全部を管理するので自由度が高いが作成にも努力が必要。しかし、研究用としては基本になるべきものだ。

必要事項とその理由を述べる

以下のことがたどれるようにする

  • 課題リストの整備 わかっている課題を記述する
    • 全体の中に、現在がどのような位置にあるか
    • 課題の提示
      • 困難さの定式化 何が問題になっているか、何が解決されればいいのか
      • 回避、解決、どちらかの探求は定式化することから解決される
      • 課題探求計画の作成
    • 常に期限を切ってレポートを作成すること、レポート無き探求をしてはいけない
  • 資源配分
    • 資金の計量と自己評価
    • 人的資源の最適配置
  • 基礎文献、情報の整備
    • 必要な外部文献はコピーしてきて整理蓄積
    • 読んだ書籍は必ず感想を記述し述べる
    • できるだけ公開WEBに出してリンクを使う
  • 実験情報の整備
    • 実験計画を作ってから実験する
    • 実験は成果レポートが必須
    • WEBには書籍的な構造を持って書く
  • 試案は話題にする前に必ず試案としてWEB掲載

end