添付文書
2002/09/11
タケプロンOD錠15/ タケプロンOD錠30
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作成又は改訂年月
* 2002年6月改訂 (第2版)
2002年4月作成
日本標準商品分類番号:872329
日本標準商品分類番号等再審査結果公表年月(最新):2002年3月
効能又は効果追加承認年月(最新):2000年9月
承認等
販売名:タケプロンOD錠15
販売名コード:2329023F1020
承認・許可番号
承認番号:21400AMZ00223
商標名:Takepron OD Tablets 15
薬価基準収載年月:*2002年6月
販売開始年月:*2002年6月
貯法・使用期限等
貯 法:室温保存
使用期限
外箱に表示の使用期限内に使用すること。
(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)
注 意
自動分包機使用不適[通常の錠剤に比べやわらかい。]
規制区分:指定医薬品
組成
1錠中の有効成分:ランソプラゾール15mg
添加物:ポリソルベート80、アスパルテーム、香料
性状
剤 形:素錠(腸溶性細粒を含む口腔内崩壊錠)
錠剤の色:白色〜帯黄白色の素錠で赤橙色〜暗褐色の斑点がある。
識別コード:212
形 状
直径(mm):9.1
厚さ(mm):3.8
販売名:タケプロンOD錠30
販売名コード:2329023F2027
承認・許可番号
承認番号:21400AMZ00224
商標名:Takepron OD Tablets 30
薬価基準収載年月:*2002年6月
販売開始年月:*2002年6月
貯法・使用期限等
貯 法:室温保存
使用期限
外箱に表示の使用期限内に使用すること。
(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)
注 意
自動分包機使用不適[通常の錠剤に比べやわらかい。]
規制区分:指定医薬品
組成
1錠中の有効成分:ランソプラゾール30mg
添加物:ポリソルベート80、アスパルテーム、香料
性状
剤 形:素錠(腸溶性細粒を含む口腔内崩壊錠)
錠剤の色:白色〜帯黄白色の素錠で赤橙色〜暗褐色の斑点がある。
識別コード:213
形 状
直径(mm):12.1
厚さ(mm):4.3
一般的名称:ランソプラゾール口腔内崩壊錠
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
効能又は効果
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger−Elli
son症候群、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補
助
用法及び用量
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger−Ellison症候群
の場合
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mgを1日1回経口投与する。
なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投
与とする。
○逆流性食道炎の場合
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mgを1日1回経口投与する。な
お、通常8週間までの投与とする。
さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回15mgを
1日1回経口投与するが、効果不十分の場合は、1日1回30mgを経口投与するこ
とができる。
○胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリンとして1回7
50mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同
時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適
宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1. 逆流性食道炎の維持療法において、1日1回30mgの投与は、1日1回15m
g投与中に再発した例など15mgでは効果が不十分な場合に限る。
2. 本剤は口腔内で崩壊するが、口腔の粘膜から吸収されることはないため、唾液又
は水で飲み込むこと。(「適用上の注意」の項参照)
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1. 薬物過敏症の既往歴のある患者
2. 肝障害のある患者
[本剤の代謝、排泄が遅延することがある。]
3. 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
1. 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にと
どめること。
2. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍に使用する場合は、長期の使用経験は十分で
ないので、維持療法には用いないことが望ましい。
3. 逆流性食道炎の維持療法については、再発・再燃を繰り返す患者に対し投与する
こととし、本来維持療法の必要のない患者に投与することのないよう留意すること。
また、1日1回30mg又は15mgの投与により寛解状態が長期にわたり継続する
症例で、減量又は投与中止により再発するおそれがないと判断される場合は1日1回
15mgに減量又は中止すること。なお、維持療法中は定期的に内視鏡検査を実施す
るなど観察を十分に行うことが望ましい。
4. 本剤を胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助に
用いる際には、アモキシシリン、クラリスロマイシンの添付文書に記載されている禁
忌、慎重投与、重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認すること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
テオフィリン
テオフィリンの血中濃度が低下することがある。
本剤が肝薬物代謝酵素を誘導し、テオフィリンの代謝を促進することが考えられてい
る。
フェニトイン、ジアゼパム
上記の薬剤の代謝、排泄が遅延することが類薬(オメプラゾール)で報告されてい
る。
副作用
副作用等発現状況の概要
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger−Elli
son症候群
承認時までの試験では2,214例中342例(15.4%)に、市販後の使用成績
調査(再審査終了時点)では6,260例中138例(2.2%)に臨床検査値の異
常を含む副作用が認められている。
胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
承認時までに国内で行われた試験では430例中217例(50.5%)に、外国で
行われた試験では548例中179例(32.7%)に臨床検査値の異常を含む副作
用が認められている。
以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。
重大な副作用
1. アナフィラキシー反応(全身発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)(0.1%未満)が
あらわれることがあり、ショック(0.1%未満)を起こした例もあるので、観察を
十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2. 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血(0.1%未満)、また、顆粒球減少、血
小板減少、貧血(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行
い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
3.黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う重篤な肝機能障害
(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められ
た場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−
Johnson症候群)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分
に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. ヘリコバクター・ピロリの除菌に用いるアモキシシリン、クラリスロマイシンで
は、偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満)があらわれることが
あるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な
処置を行うこと。
6. 間質性肺炎(0.1%未満)があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困
難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実
施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger−Elli
son症候群の場合
過敏症注1) :0.1〜5%未満:発疹、そう痒
肝 臓注2) :0.1〜5%未満:AST(GOT)、ALT(GPT)、AL−
P、LDH、γ−GTPの上昇
血 液:0.1〜5%未満:好酸球増多
消化器:0.1〜5%未満:便秘、下痢、口渇、腹部膨満感
消化器:0.1%未満悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、カンジダ症、口内炎、舌炎、味
覚異常
精神神経系:0.1〜5%未満頭痛、眠気
精神神経系:0.1%未満うつ状態、不眠、めまい、振戦
その他:0.1〜5%未満:発熱、総コレステロール、尿酸の上昇
その他:0.1%未満女性化乳房注1)、かすみ目、浮腫、脱力感、けん怠感、舌・
口唇のしびれ感、四肢のしびれ感、関節痛、筋肉痛、脱毛
胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合
消化器:13.7%軟便
消化器:9.1%下痢
消化器:1〜5%未満味覚異常、腹部膨満感
消化器:1%未満悪心、嘔吐、腹痛、便秘、口内炎、舌炎、口渇、胸やけ、胃食道逆
流、食欲不振
肝 臓注2) :1〜5%未満:AST(GOT)、ALT(GPT)、AL−P、
LDH、γ−GTP、ビリルビンの上昇
血 液注2):1〜5%未満:好中球減少、好酸球増多、白血球増多、貧血
血 液注2):1%未満:血小板減少
過敏症注1):1〜5%未満:発疹
過敏症注1):1%未満:そう痒
精神神経系:1%未満:頭痛、眠気、めまい、不眠、しびれ感、うつ状態
その他:1〜5%未満:トリグリセライド、尿酸の上昇、総コレステロールの上昇・
低下、尿蛋白陽性、尿糖陽性
その他:1%未満:けん怠感
その他の副作用の注意
注1)このような場合には投与を中止すること。
注2)観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置
を行うこと。
高齢者への投与
一般に高齢者では酸分泌能は低下しており、その他生理機能の低下もあるので低用量
から投与を開始するなど慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわる
と判断される場合にのみ投与すること。
[動物試験(ラット)において胎児血漿中濃度は母動物の血漿中濃度より高いことが
認められている。1)また、ウサギ(経口30mg/kg/日)で胎児死亡率の増加
が認められている。2)なお、ラットにランソプラゾール(50mg/kg/日)、
アモキシシリン(500mg/kg/日)及びクラリスロマイシン(160mg/k
g/日)を併用投与した試験で、母動物での毒性の増強とともに胎児の発育抑制の増
強が認められている。]
2. 授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、
授乳を避けさせること。
[動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。1)]
小児等への投与
小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
適用上の注意
1. 薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこし
て縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
2. 服用時
本剤は舌の上にのせ唾液を浸潤させ舌で軽くつぶし、崩壊後唾液のみで服用可能であ
る。また、水で服用することもできる。
その他の注意
1. 類薬(オメプラゾール)で、視力障害が発現したとの報告がある。
2. ラットに52週間強制経口投与した試験で、50mg/kg/日群(臨床用量の
約100倍)において1例に良性の精巣間細胞腫が認められている。3)さらに、2
4カ月間強制経口投与した試験で、15mg/kg/日以上の群において良性の精巣
間細胞腫の発生増加が、また、5mg/kg/日以上の群において胃のカルチノイド
腫瘍が認められており、加えて、雌ラットの15mg/kg/日以上及び雄ラットの
50mg/kg/日以上の群において網膜萎縮の発生頻度の増加が認められている。
精巣間細胞腫及び網膜萎縮については、マウスのがん原性試験、イヌ、サルの毒性試
験では認められず、ラットに特有な変化と考えられる。
3. ラットにランソプラゾール(15mg/kg/日以上)、アモキシシリン(20
00mg/kg/日)を4週間併用経口投与した試験、及びイヌにランソプラゾール
(100mg/kg/日)、アモキシシリン(500mg/kg/日)、クラリスロ
マイシン(25mg/kg/日)を4週間併用経口投与した試験で、アモキシシリン
を単独あるいは併用投与した動物に結晶尿が認められているが、結晶はアモキシシリ
ンが排尿後に析出したものであり、体内で析出したものではないことが確認されてい
る。
4. 本剤の投与が胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性でないことを確認
のうえ投与すること。
5. 長期投与における安全性は確立していない(本邦においては長期投与の経験は十
分でない)。
6. ヘリコバクター・ピロリの除菌判定上の注意
ランソプラゾール等のプロトンポンプインヒビターやアモキシシリン、クラリスロマ
イシン等の抗生物質の服用中や投与終了直後では、13C−尿素呼気試験の判定結果
が偽陰性になる可能性があるため、13C−尿素呼気試験による除菌判定を行う場合
には、これらの薬剤の投与終了後4週以降の時点で実施することが望ましい。
薬物動態
1. 血中濃度
健康成人24例にタケプロンOD錠15あるいはタケプロンカプセル15を、また、
別の健康成人24例にタケプロンOD錠30あるいはタケプロンカプセル30をそれ
ぞれクロスオーバー法にて、朝絶食下に単回経口投与した場合、血中にはランソプラ
ゾールの未変化体が主として検出され、未変化体の血中濃度は図のとおりであり、O
D錠とカプセルは生物学的に同等であることが確認されている。また、ランソプラ
ゾールとスクラルファート、又は水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウムを同
時に服用すると、ランソプラゾールの血中濃度が低下することが外国で報告されてい
る。5)
2. 尿中排泄4)
健康成人(6例)に1回30mg(カプセル剤)を絶食下又は食後に、また、1回1
5mg(カプセル剤)を絶食下に経口投与した場合、尿中にはランソプラゾールの未
変化体は検出されず、すべて代謝物であり、投与後24時間までの尿中排泄率は1
3.1〜23.0%である。
3. 反復投与時の薬物動態4)
健康成人(6例)に1回30mg又は15mg(いずれもカプセル剤)を1日1回7
日間絶食下に反復経口投与した時の血中濃度の推移、尿中排泄率からみて、体内蓄積
性はないものと考えられる。
4. ランソプラゾール、アモキシシリン及びクラリスロマイシン併用時の薬物動態
健康成人(6例)にランソプラゾールとして1回30mg(カプセル剤)、アモキシ
シリンとして1回1000mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回400m
g(力価)の3剤を同時に経口投与した場合注3)、ランソプラゾールの未変化体の
薬物動態学的パラメータは表のとおりである。
なお、3剤併用時の3剤各々の血中濃度は単独投与時の血中濃度とほぼ同様の推移を
示す。
また、健康成人(7例)に3剤を同様の用量で同時に1日2回7日間反復経口投与し
た時の薬物動態からみて、蓄積性に問題はないと考えられる。
注3)胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染に対する承認用
法・用量と異なる。(【用法・用量】の項参照)
絶 食 下
Tmax 1.7±0.5h
Cmax 1,104±481ng/mL
T1/2 1.88±1.88h
AUC 5,218±6,284ng・h/mL
6例の平均値±標準偏差
臨床成績
1. 臨床効果6〜28)
(1) 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger−El
lison症候群
上記患者を対象に、1日1回30mgを一般臨床試験では主として2〜8週間、二重
盲検比較対照試験では8週間(胃潰瘍)及び6週間(十二指腸潰瘍)経口投与した臨
床試験において、最終内視鏡判定が行われた1,137例の疾患別治癒率は表1のと
おりである。
なお、胃潰瘍及び十二指腸潰瘍患者を対象とした二重盲検比較対照試験の結果、本剤
の有用性が認められている。
また、1日1回30mgを8週間経口投与することにより治癒と判定された逆流性食
道炎の患者を対象に、さらに維持療法として1日1回15mgを24週間経口投与し
た二重盲検比較対照試験の結果、本剤の有用性が確認されている。
(2) 胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染
ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者を対象とした除菌の臨
床試験(ランソプラゾール、アモキシシリン及びクラリスロマイシンの3剤療法)に
おける除菌※率は表2のとおりである。
※培養法及び組織診断法の結果がいずれも陰性。
なお、米国及び英国で行われたヘリコバクター・ピロリ陽性の十二指腸潰瘍等に対す
る除菌の臨床試験注4)においても、同程度の成績が認められている。
注4)各薬剤の投与量、投与期間は下記とおりであり、国内の承認用法・用量と異な
る。(【用法・用量】の項参照)
米 国
ランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリンとして1回1000mg(力
価)及びクラリスロマイシンとして1回500mg(力価)の3剤を1日2回、10
日間又は14日間経口投与
英 国
ランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリンとして1回1000mg(力
価)及びクラリスロマイシンとして1回250mg(力価)の3剤を1日2回、7日
間経口投与
2. 血清ガストリン、内分泌機能、胃粘膜の内分泌細胞に及ぼす影響24〜26)
(1) 1日1回30mgを、胃潰瘍患者には8週間、十二指腸潰瘍患者には6週間経口
投与した場合、血清ガストリン値の有意な上昇が認められるが、投与終了4週後に回
復する。
(2) 胃潰瘍及び十二指腸潰瘍患者に1日1回30mgを8週間経口投与した場合、プ
ロラクチン、コルチゾール、GH、TSH、T3、T4、LH、FSH、DHEA−
S、テストステロン、エストラジオールに殆ど影響を及ぼさない。
(3) 胃潰瘍及び十二指腸潰瘍患者に1日1回30mgを8週間経口投与した場合、胃
粘膜の内分泌細胞密度に影響を及ぼさない。
表1.疾患別治癒率
疾 患 名 例数 治癒例数(治癒率)
胃 潰 瘍 604 535(88.6)
十二指腸潰瘍 445 418(93.9)
吻合部潰瘍 19 17(89.5)
逆流性食道炎 66 61(92.4)
Zollinger−Ellison症候群 3 3(100)
計 1,137 1,034(90.9)
数字は例数、()内は%
表2
・胃潰瘍における除菌率(7日間経口投与)
各薬剤の1回投与量 投与回数 除 菌 率
ランソプラゾール 30mg
アモキシシリン 750mg(力価)
クラリスロマイシン 200mg(力価) 2回/日 87.5%
(84/96例)
ランソプラゾール 30mg
アモキシシリン 750mg(力価)
クラリスロマイシン 400mg(力価) 2回/日 89.2%
(83/93例)
除菌率は基本解析対象集団を対象とした。
・十二指腸潰瘍における除菌率(7日間経口投与)
各薬剤の1回投与量 投与回数 除 菌 率
ランソプラゾール 30mg
アモキシシリン 750mg(力価)
クラリスロマイシン 200mg(力価) 2回/日 91.1%
(82/90例)
ランソプラゾール 30mg
アモキシシリン 750mg(力価)
クラリスロマイシン 400mg(力価) 2回/日 83.7%
(82/98例)
除菌率は基本解析対象集団を対象とした。
薬効薬理
1. 作用機序29〜32)
本剤は胃粘膜壁細胞の酸生成部位へ移行した後、酸による転移反応を経て活性体へと
構造変換され、この酸転移生成物が酸生成部位に局在してプロトンポンプとしての役
割を担っている(H++K+)−ATPaseのSH基と結合し、酵素活性を抑制す
ることにより、酸分泌を抑制すると考えられる。
2. 胃酸分泌抑制作用4,20,33〜38)
(1) ペンタガストリン刺激分泌
健康成人への1日1回30mg単回並びに7日間経口投与により著明な胃酸分泌抑制
作用が認められ、この作用は投与24時間後も持続する。
(2) インスリン刺激分泌
健康成人への1日1回30mg7日間経口投与により著明な胃酸分泌抑制作用が認め
られる。
(3) 夜間分泌
健康成人への1日1回30mg7日間経口投与により胃酸分泌の明らかな抑制が認め
られる。
(4) 24時間分泌
健康成人における24時間胃液採取試験で、1日1回30mg7日間経口投与により
1日を通して胃酸分泌の著明な抑制が認められる。
(5) 24時間胃内pHモニタリング
健康成人及び十二指腸潰瘍瘢痕期の患者への1日1回30mg7日間経口投与によ
り、1日を通して著明な胃酸分泌抑制作用が認められる。
(6) 24時間下部食道内pHモニタリング
逆流性食道炎患者への1日1回30mg7〜9日間経口投与により胃食道逆流現象の
著明な抑制作用が認められる。
3. ヘリコバクター・ピロリ除菌の補助作用
(1) アモキシシリン及びクラリスロマイシンともにランソプラゾールとの併用によ
り、経口投与後の胃組織中濃度の上昇が認められる(ラット)。
(2) アモキシシリン及びクラリスロマイシンとの3剤療法におけるランソプラゾール
の役割は胃内pHを上昇させることにより、アモキシシリン及びクラリスロマイシン
の抗菌活性を高めることにあると考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:ランソプラゾール(lansoprazole)〔JAN〕
化学名:(±)−2−[[[3−methyl−4−(2,2,2−trifluo
roethoxy)−2−pyridyl]methyl]sulfinyl]be
nzimidazole
分子式:C16H14F3N3O2S
分子量:369.36
融 点:約166℃(分解)
性 状:ランソプラゾールは白色〜帯褐白色の結晶性の粉末である。N,N−ジメチ
ルホルムアミドに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.
5)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けな
い。
承認条件
市販後調査によって、ヘリコバクター・ピロリ除菌療法における安全性に関するデー
タを集積すること。
主要文献及び文献請求先
主要文献
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文献請求先
武田薬品工業株式会社 医薬開発本部 医薬情報部
〒540−8645 大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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