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門前町鹿磯地区の斜面崩壊

- 地すべりは、写真とスキャナですぐ記録 -
  1. 測定対象一帯
  2. 測定原データ
  3. 測定原データ立面図
  4. 測定原データ平面図
  5. データ処理方針
  1. データ処理手順
  2. 手作業前のメッシュ図
  3. 手作業後のメッシュ図
  4. データファイル
  5. 測定諸元
2007/06/01 株式会社 数理設計研究所 名倉 裕 

 3月25日の能登半島地震で起きた斜面崩壊を、地上型レーザースキャナで測定した。地震からちょうど2ヶ月経った5月25日、道下に住む友人訪ねた折、RIEGL LMS-Z210 を車に積んでいた。
 早朝、友人に町内あちこちを案内してもらった後、一人で町内をまわった。雨模様で山間部に一人で入りたくなかったので、八ヶ川に近い鹿磯の海岸に戻った。

 最初に周った時、友人は「ああ、あれは地震で落ちた」と、海岸に沿う山を漠然と指して言った。どれと考えるより全部測ってしまえと車を道脇に止めて、レーザースキャナを設置した。見えるトンネルは、長谷の澗隋道の東側。
 終わったらもう、群馬まで一気に帰る。私一人の運転なので時間の余裕が欲しいと、20分ほどで測定を終えた。

1.測定対象一帯

測定対象一帯 クリックで拡大
 レーザースキャナを設置した位置から撮った写真。10枚を水平合成。

2.測定原データ 距離着色図

距離カラーコード図 クリックで拡大
 距離範囲: 100m〜250m
 ・点群配列順序
  横軸:水平角
  縦軸:垂直角


3.測定原データ立面図

クリックでPDFファイル 7.7MB!!
 →拡大PDFファイル(7.7MB)

4.測定原データ平面図

クリックで拡大 説明入り
 メッシュ=10m
 →説明入平面図

5.データ処理方針

 特定の目的を持って測定したデータではないので、データの特徴を抽出して記録する。ここのデータの特徴は次の通り。
  1. 地震による崩壊

     いくつかの崩壊面があるが、今回の地震で崩れた部分の特定はしない。判別は別の調査に委ねる。
     
  2. 植生

     崩壊面以外は、ほとんど樹木に覆われている樹木部分を測定した中にも地表を捉えたデータ点があるが、ここでは抽出しない。必要であれば再処理する。
     より多くの地表データが欲しければ、LMS-Z420で測定すべきである。落葉期ならなお良い。
     
  3. 崩壊面

     崩壊面の形状が3次元的に観察できる図を作成して、このデータの特徴として保存する。

6.データ処理手順

  1. オーバーハング・データ除去

     崩壊面は単調な斜面である。樹木はオーバーハングを多く含む。樹木抽出手段としてオーバーハング抽出を行う。
       
  2. 点間距離が長い部分を除去

     単調な斜面を抽出する。樹木処理の一手段。最大長さを、パラメータとして調整する必要がある。
     この処理の結果は、データ点を結ぶメッシュ化DXFファイルとして出力される。メッシュは、同一水平角の点を繋いだ縦線と、同一垂直角の点を繋いだ横線で構成される。
     
  3. 手作業

     1、2の処理後、得られたメッシュ図を、CAD上で崩壊部を残して削除する。
     
  4. 処理時間

      自動作業と手作業を含め、1時間程である。


7.手作業前のメッシュ立面図

手作業前のメッシュ図 クリックで拡大
 植生部分が非常に多く残ったように見える。
 しかしCAD上で、メッシュ密度の高い崩壊面と、植生で覆われた部分の判別は容易。
 10〜20分くらいの作業だ。

8.手作業後のメッシュ図

 立面図
手作業後のメッシュ立面図 クリックで拡大
 側面図
手作業後のメッシュ側面図 クリックで拡大
 斜面の向きに合わせた側面図ではないが、おおよそ合っている。


9.データファイル

原データ
RIEGL形式
Tonnneru.3DD
15.2MB
 
原データ
テキスト形式
Tonnneru.txt
78.8MB
測定全点データ
各行に1点の以下座標データを表す。
  1. X(m)
  2. Y(m)
  3. Z(m)
  4. 反射強度(無次元:0〜255)
  5. 垂直角(deg:天頂=0)
  6. 水平角(deg:真後ろ=0。上から見て反時計回りに増加)
 814 Points / Line
 2000 Lines / Frame
 空、海面を測定した測定不能データ(0,0,0)を含む。
崩壊部
メッシュデータ
dxf形式
Tonnneru_Trm_R12.dxf
12.0MB
メッシュ図の元。(メッシュ線図)。
ダウンロードしてCADにインポート可能。
崩壊部だけの点群座標が必要な時、このファイルから各線分の端点を抽出する。


10.測定諸元

レーザースキャナ: RIEGL LMS-Z210
測定者: (株)数理設計研究所 名倉裕
測定場所 石川県輪島市門前町鹿磯 長谷の澗隋道東側
測定時刻: 2007/5/25 13:10〜
角度範囲 水平 142 (deg)
  垂直 80 (deg)
角度ステップ 水平 0.08 (deg)
  垂直 0.08 (deg)
距離範囲   2〜272m
測定時間   数分

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