2005/11/29
RIEGL LPM-2K は、2500mまで測定できる長距離レーザースキャナです。
1000m以下の測定では、高速スキャナより降雨の影響を受けにくく、強雨下で測定が可能です。
LPM-2Kは、経緯台上のレーザー距離計の向きを変え、停止して距離測定、測定後移動、を繰り返します。
ここでは向きを変えず、1点を測り続ける時の測定時間を測定しました。
LPM-2K が1点を測定するための時間は設定可能です。
正味測定時間です。
| 設定時間 (秒) (1点測定時間) |
標準偏差 (mm) |
| 0.25 | 20 |
| 0.50 | 15 |
| 0.75 | 12 |
| 1.00 | 10 |
| 自動最適化 |
標準偏差は、リーグルジャパンのマニュアルから引用しました。
設定時間=自動最適化では、短時間で標準偏差が小さいデータを得れば、測定を早く終了します。
データが収束しなければ、1秒が経過するまで測り続けます。
反射率の高い対象を短距離で測定する時、「自動最適化」の時間は、最短時間に近くなります。
1回の測定にかかる時間を測定しました。
測定条件
| 測定時間 (秒) |
100回測定 時間 (秒) |
1回あたり 測定時間(秒) |
1点測定距離 標準偏差(m) |
100点距離 標準偏差(m) |
| 0.25 | 30 | 0.31 | 0.003〜0.016 | 0.0134 |
| 自動最適化 | 31 | 0.31 | 0.003〜0.016 | 0.0134 |
注1 1点測定標準偏差: 1点を1回測定する時、レーザースキャナは測定時間に応じた繰り返し測定を行い、距離の代表値をパソコンへ送信します。繰り返し測定時の標準偏差もデータの一部として、パソコンへ送信します。
注2 100点距離標準偏差: 100回連続測定したデータの標準偏差です。
好条件下ですが、1秒間に3回以上の測定が可能です。
近距離では、自動最適化モードと、0.25秒固定モードの差はありませんでした。高速スキャナに比べて1/1000以下の測定速度ですから、少しでも速く測定する方法を工夫しますが、測定時間を0.25秒以下にはできません。経験上、距離100m程度の自然地形でも、ほぼ同じ結果になります。
遠距離で比較したいのですが後の課題とします。
800mを超える遠距離測定を自動最適化モードで測定すると、1点あたりの測定時間は経験的に平均
0.5秒以上になります。移動時間を含めて約3点/2秒以下になります。
遠距離測定でも時間を短縮したければ、設定時間を 0.25秒として、移動時間を含め2点/秒と考えます。誤差は拡大しますが、2000m先の数センチは問題になりません。その分多くのデータ点を測定する方が良い地形データになります。
標定点の測定など狭い範囲の高精度測定は、自動最適化モードとします。
レーザースキャナは毎秒数千点を測定する。今や一般的な考え方です。しかし2000mを超える測定ができる高速スキャナは市販されていません。広大な崩壊地や、測定地点が限られる地域で、1500mから2000m以上の範囲を測定しなければならない事が稀ではありません。1000m級の高速スキャナが登場した現在でも、毎秒1〜2点を測る長距離スキャナを必要とする事は多くあります。
以上